「これでも大学職員のブログ」の古いやつ

「これでも大学職員のブログ」の2015年以前のブログをこちらに移しました。

京大でループ発生!ネットワーク停止に

今回は「京都大学」を取り上げさせていただきました。


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突然ネットワークが高負荷になる。
原因は大抵「ファイル共有ソフト」か「ループ」かなと。 あとはワーム。


紹介します。


京都大学」です。

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3月15日(月)午前10時30分頃,全学に影響を及ぼすループ障害が発生しております.この影響で,京都大学全体のネットワークが停止状態になっています.調査しておりますので今しばらくお待ち下さい.ご迷惑をおかけしております.
現在復旧作業中です.



“大学全体”ってかなりのもの。
このお知らせ、昨日見つけました。現時点でもまだ解決していない模様。
まだ誤接続の箇所が特定できていないのかな。 (徹夜?) がんばってください。


※とりあえず、京都大学のサイトはアクセスできてます。


で、京都大学、これまでにどれだけループが起きたかというと。。


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下図に示しますように,最近ネットワーク障害(ループ障害)が多発しています.この原因の多くは,研究室内HUB(スイッチ)の誤接続によるものと思われます.典型的なものは,2台のスイッチを2本のケーブルで結んでしまうケースです.



棒グラフあり。 なんと、月に10件以上発生している時もあります。
京都大学ぐらいの規模だと、こんな感じなのかな。


ループの防止策もとっているようです。
KUINSのスイッチでは,ループ検知機能を使ってループが検知されれば当該ポートをshutdownする措置を講じますので〜
今回の障害は想定外のものだったのかも。


ループを発生させないための心がけが載ってます。わかっちゃいるけど難しい。。


・HUBを家具や机等の裏や下に置かず,見やすい場所に置く.
・UTPケーブルにタグ(行き先ラベル)をつけて,接続先(機器の種類や機器管理者氏名等)を明確にしておく.
・ネットワーク接続図を作成して常に見える場所に置く.
・研究室内ネットワーク管理者をおき,その方の指示の元変更等を実施する.


ちなみに上記ページの「ブロードキャストストーム」の説明、非常に分りやすいです。


ネットワーク通信のひとつに,「ブロードキャスト」と呼ばれるものがあります.これは,同時通報という意味で,不特定多数に対して同じ情報を同時に送ることです.誤接続によりスイッチ間にループ経路ができると,ブロードキャストしたEthernetフレームがスイッチ間のリンクを渡って一周し,戻ってきたEthernet フレームを再びすべてのポートに配信するという動作を繰り返し,無限のループが起こってしまいます.


この現象を「ブロードキャストストーム」と呼びます.物理的にループとなっている経路のポートからEthernetフレームが次から次へとやってきて,まさに「嵐」のような状態になってしまいますのでこのように呼ばれます.ブロードキャストストームを発生させてしまうと,通信帯域を埋め尽くしてネットワークがダウンしてしまいます.


研究室内のネットワークが使えなくなるだけではなく,建物全体,構内全体,さらには大学全体のネットワークに影響を及ぼし,研究や業務,授業に支障がでることになります.


お知らせページが勉強になる。 ( ..)φメモメモ


参考。過去ブログより。
ブロードキャスト多発のネットワーク - これでも大学職員のブログ




はやく解決することをいのりつつ。。


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