「これでも大学職員のブログ」の古いやつ

「これでも大学職員のブログ」の2015年以前のブログをこちらに移しました。

Office2007なんていらない!

今回は「神奈川大学」「中部大学」を取り上げさせていただきました。

2008年度の授業も始まりました。各大学の情報センターサイトを見ると、「Microsoft Office 2007を導入!」なんて告知しているところが増えてます。
まぁ無理して高額な製品を入れる必要はなく、free(オープンソース)のオフィスソフトでも必要十分なのですが、いろいろな理由で「仕方なく」入れたところも多いのではと思います。


今回は「そういう流れには乗らん!」というところを紹介します。
(“大学”というよりは、“とある講義”の場合、です)

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(続き)

まず「神奈川大学」です。

screenshot
2008年度 経済情報処理(経済学部 1年開講科目)」の授業に関するページです。「Office 2003を使う 3つの理由」が掲げられています。



理由1: 企業での Office System 2007導入はあまり進んでいない
統計資料も交えて解説しています。なるほど、確かに。
が、大学の場合「最新の環境を提供するべき」という意見も強くあり、なかなか難しいところでもあります。(「うちの大学まだ2003かよ!」という学生もいるでしょうし)


理由2: Office 2003と 2007は見掛けほどの違いはない
どうなんでしょう。見た目が違うだけでたじろぐ学生もいっぱいいると思います。
性格悪く突っ込めば「ならOffice2007で授業やればいいじゃん!」となります。


理由3: 互換性の問題
仰り通り、Office2003で作っておいたほうが、他社のオフィスソフトでもさほど崩れずに開けますからね。


といろいろありながらも「柔軟性がある!」と思ったのは最後の一文。
でも、どうしても 2007 Office Systemがいい人は…
 2007 Office Systemを使うクラスも 3クラスだけですが用意してあります

このように、学生さんが選べるのが一番です。


つぎは「中部大学」です。

screenshot
完全に「OpenOffice.org」(オープンソースのオフィスソフト)を使った授業です。「Writer(Wordみたいなソフト」「CalcExcelみたいなソフト」「ImpressPowerPointみたいなソフト」です。


いやぁ、徹底していますね。お見事!


ちなみに同授業の「2006年度版」ページがこちら。
http://www.ee.chubu.ac.jp/jugyo/com-pr/A/2006/
この時は「MS Office」です(担当教員も同じ)。2007年に一体何が起きたのか?!



本学でも「アンチMicrosoft」の教員が複数います。意見もごもっともであり説得力もあるのですが、だからといってPC教室に「Microsoft製品」を入れないわけにはいかないのです。。


※大学の方針で「教職員学生とも、OSやOfficeはフリーを使う」となれば、それはそれで面白そうではあります。(^_^)


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