迷惑メール対策に試行錯誤
今回は「関西学院大学」「東邦大学」「広島経済大学」「静岡県立大学」を取り上げさせていただきました。
迷惑メール対策サービスを導入されている大学の皆さん、サーバの調子はいかがでしょうか。本学でも導入してある程度たちますが、
「ポリシーの見直しはしょっちゅう」「ユーザからのクレームは幸いにあまりない」
「誤判定はちょろちょろと」「少し古いので早くバージョンアップしたい!」
といったとことです。
以前ブログで、SPAM対策サーバで苦労しているところを紹介しました。
■迷惑メール対策サーバが迷惑
今回は、試行錯誤(ユーザからのクレーム?)によりポリシーを見直すところを紹介します。
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(続き)
まずは「関西学院大学」です。
次は「東邦大学」です。
- 迷惑メール(SPAM)対策運用方針変更のお知らせ(ネットワークセンター)
「現在の学内SPAM検知の現状は、SPAMと判断したメールがメール総数の約6割を占めており、またSPAMメールであっても各ユーザへ配送していることから、大量のSPAMメール処理によるメールサーバ負荷や正規メールの遅延等の問題が発生しています。」という現状。
で、以下変更を実施の模様。
[SPAMメール運用方針(変更)]
(1).メールの送信元が悪質な業者(※1)である場合、
そのメールは受信者に配送せず削除
※1.ブラックリスト(spamhaus.org)に登録されたサイト
(2).(1)以外でサーバが迷惑メールと判定した場合、
題名に[SPAM]とタグ付けし、削除せず受信者にそのまま配送
「これによりかなりのSPAMメールを削除できる!」と踏んでのことでしょう。
が、その後問合せやクレームがあったのか、追記お知らせもありました。
■迷惑メール(SPAM)対策 運用方針変更のお知らせ~追記
「削除メールに関しては、サーバ側で一定期間(1ヶ月)保存します。」とのこと。
次は「広島経済大学」です。
- 迷惑メール(スパムメール)対策の運用を変更しました(メディア情報センター)
「正常なメールの送受信に影響が出るようになりました」とのこと。
で、以下変更を実施の模様。
1.これまで、システムで迷惑メールと判断したメールには、件名に[spam]という文字を挿入して念のため配信していましたが、以後配信しないようにします。サーバで一括隔離、一定期間保持することにします。
2.上記の代わりに、受信した迷惑メールの一覧を「[HUE MAIL] スパムと判断されたメール一覧」という件名にて1日1回配信します(下図参照)。送信者はspamadmin@hue.ac.jpです。
3.一覧にスパムメール以外のものが含まれていないか確認し、必要なメールがあれば再配信の操作をして下さい。必要なメールのアクション欄で「解放」もしくは「解放してホワイトリストに追加」を選択後、「適用」ボタンをクリックすれば再配信されます。
これと似たような運用(迷惑メールを隔離)をしている大学は他にもいくつかあります。
ただ、
私思うのですが、隔離されたメールって学生さんは確認するでしょうかね。学生さんは、日々就職関連メールやメールマガジン等多くのメールをチェックしています。これだけで精一杯です。また、得てして毎日来るメールほどチェックはおろそかになります。
最後は変更点が一番多かったところ。「静岡県立大学」です。
- 迷惑メール対策へのご協力依頼と運用の見直しについて(情報センター)
「新メールシステムの稼動後に、多くの皆様からご意見、ご要望を頂きました。これらを参考に、迷惑メール対策について運用の見直しを行います。」とのこと。
で、「2 運用の見直し事項」の章です。結構あります。
・SPAMフォルダ内のメール削除を延期します
・[isSPAM]フォルダへの振り分けは不要となりました
・スパムメールの件名に[*****SPAM*****]の文字が付加されなくなります
・【教職員限定】スパムメールの振り分けをしないオプションを申請可能とします
・スパムメールの判定精度向上について
・Webメール(ActiveMail)の迷惑メールフィルタ機能について
・学外からのメール送信について
「誤判定された正規メールの件名にも付加されてしまうことを防ぐため」とのこと。確かにその通りですが、付加されたって大した問題では無いと思うのですがねぇ。
■4つ目について。
きっと教職員から「私にはSPAMが来ないから判定不要だ!」「自分で判定ツールを使っているから不要だ!」といったクレームがあったのでしょうね。
※気になったのは、全て文章で説明しているとことです。絵がないと分かりにくいよ〜(T_T)
今や迷惑メール対策サービスは必須ですが、始めたら最後。
苦情や「運用(ポリシー)の見直し」から逃れることはできません。。