「これでも大学職員のブログ」の古いやつ

「これでも大学職員のブログ」の2015年以前のブログをこちらに移しました。

京都大学、シンクライアント導入して電力を大削減したのにもうフェーズ2へ突入。

今回は「京都大学」を取り上げました。


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久々のblog更新。


京都大学では今春、大規模なリプレースを行いました。
電力使用量をかなり削減できたらしく、いろいろと話題になりました。



省エネ・最新ニュース」より。

http://www.energy-saving-news.jp/news_xMQ3Z7utA.html



NEC日本電気株式会社)は2012年3月14日、京都大学の教育用コンピュータシステムを構築、2012年3月からの稼動開始を発表した。


学生や教職員が学内の演習室で利用する情報処理設備として、約1,400台の演習室端末をシンクライアントシステムで一新、離れた場所からも使うことができる仮想デスクトップサービスを導入。


省スペース・省電力に優れた基幹サーバを採用することでサーバ台数をわずか6台に抑え、サーバ間で起動イメージを共有、更新や複製が容易に行える仕組みとした。

また、端末に低消費電力の小型ワークステーションを採用し、OS起動後の消費電力を25W程度に抑制。従来比60%の消費電力を削減することで省エネ環境を実現。さらに、多言語対応のOSを採用することで留学生にも配慮したサービスを提供する。


(写真、ディスプレイがワイド型じゃないのが気になるが。。)


1400台のシンクライアントってかなりの規模。サーバの台数もたったの6台。



従来比60%の消費電力を削減」ってかなりの貢献です。



しかし、京都大学では既に節電「フェーズ2」に突入した模様。


とある京都大学の教員(学生?)のブログより。

http://d.hatena.ne.jp/cmizuna/20120719/p1



毎日13:00とか14:00に大学からメールが来て、大学の使用電力が目標値を上回ってるので節電フェーズ2に入ります、みたいな話が出るんだ。書類によるとフェーズ2って、「アクティビティを下げない程度の節電目標」として「研究室内のエアコンの使用禁止」とか言ってるわけ。34度とか言ってる中をだよ。なんだろうねー。一番暑い時間になって使用電力が増えるのって節電でカバーしていい類のものなのか知らんってのもよく分かんないし、実際どういう人がどのくらいのアレで守ってる基準なのかもよく分かんないなーと思った。学部生の方とか、この節電プログラムはどのくらいご存知なのかしらね。自宅勤務にしてエアコンつけたら地域としての使用量は増えるしなー。

 今日もそんなフェーズ2メールが来るのかなーなんてことを考えながら、エアコンつけずに研究室で寝っ転がって、充電切れかけのiPad(夜のうちに充電しないと節電おじさんに首を刈られる)で論文を読んでるとちょうどお昼過ぎ、みんなで学食でお昼を食べて、それからまた研究室に戻ってくるとシャープペンがない。まあいいかっつってボールペンで計算をしてたら14時、一番暑い時間にはい来ましたよフェーズ2メール。


Twitterでも結構つぶやかれています。


http://twitter.com/#!/search/%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%BA%EF%BC%92




で、フェーズ2とはどの程度かと言いますと。。。


京都大学 施設部 環境安全保健課 企画調整室」からの通達より。


http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news5/2012/documents/120702_3/01.pdf



■フェーズ 0
・省エネ法の定める管理標準の遵守
・パソコンの省エネ設定など配慮行動(スタンバイモードの使用等、ディスプレイ輝度の減光)
・ブラインドのこまめな調整
・不使用のOA 機器などの待機電力の削減(コンセントを抜く)
・事務室、研究室等のエアコンの温度設定20℃(冬季)、28℃(夏季)の徹底
・ピークカット用高圧発電機の稼働(サービスサプライ棟)



■フェーズ 1
・照明の間引き点灯(管球1/3〜1/2不点灯)(実験室を含む) ※1
白熱電球の原則使用禁止
・プリンター、FAX、コピー機などの稼働台数の集約化(稼働台数の削減)
・FAX などの利用制限(メールや転送設定などを利用)
・エレベータの稼働台数の集約化
・暖房便座・温水洗浄便座(夏季のみ停止)、ジェットタオルなどの利用停止
・非実験用の冷蔵庫や電子レンジ、電気ポット等の集約化(稼働台数の削減)
・自販機などの集約化や消灯、オートベンダー設置など
・実験上、影響の無い電気温水器の停止


■フェーズ 2
・非実験用の冷蔵庫や電子レンジ、電気ポット、コーヒーメーカーの原則使用禁止
・ウォータークーラー、製氷器(飲料用)の原則禁止
・講義室等のエアコンの停止(EHP)※2
・事務室・研究室等のエアコンの停止(EHP)※2
・実験用でやむを得ない部分を除いたエアコンの停止(EHP)※2


(以降、フェーズ 3、4,5まであり)


フェーズ2でもうエアコン停止。 これは厳しい。


シンクライアントにして消費電力大削減したのになんでフェーズ2!?


か、


シンクライアントにして消費電力大削減したからフェーズ2で済んでいるのだ!


か。




京大の方、教えて。



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